就労準備型放課後等デイサービス 自由帳 スタッフブログ

大阪府和泉市に所在する「就労準備型放課後等デイサービス 自由帳」のスタッフブログです。自由帳での出来事や支援プログラムの紹介を中心に記事を書いて行きたいと思います!!

11月25日開催「自由帳セミナー」の内容公開②

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大阪府和泉市の放課後等デイサービス「就労準備型放課後等デイサービス 自由帳」

 

理学療法士で管理者の上野真博です😉

 

前回の記事で11月25日に開催する「自由帳セミナー」の内容公開第一弾を掲載しました。

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今回は、その続き第2弾です。

 

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【自分に自信を持てるようになること】

 「自分に自信を持つことが大切だよ」この言葉も耳にタコが出来るほど今まで聞いてきたと思います。

 

皆さん、何か自信があることありますか?「これだけは誰にも負けない」と思っていることはありますか?

 

実は、自信と言うのはほとんどの場合「思い込み」です。数字やスポーツのような記録の場合客観的な結果がありますが、例えば「誰よりも仕事熱心」と言う自信については比較する対象がないです。でも、おそらく世の中には皆さんよりももっと仕事だけに人生を注いでいる人もたくさんいます。

 

「自分が仕事熱心」と言う自信は「自分が思い込めている」から自信を持てています。

 

では、「〇〇に自信がある」と思い込むためにはどうすればいいでしょうか?それは、周りから言葉で評価されることです。

 

お子さんも含めて私たちは言葉で情報をインプットすることが多いですよね。コミュニケーションも基本的には言葉で行うし、自分で考える時も頭の中で言葉を使って考えます。

 

ですからお子さんも周りの大人から「注意や出来ていないことの指摘」を繰り返されると「自分ってうまく出来ない人間なんだ」と脳に無意識に刷り込まれます。出来ていないイメージを常に想像してしまいます。

 

スポーツ選手の話でよく聞くところで、イメージトレーニングは実際の体の動きに影響をかなり与えるので「出来てない自分をイメージする」としっかりと現実世界でも失敗してしまいます。

 

じゃ、どうすればいいのかと言うと、子ども達の周りにいる大人が子ども達に「出来ていると勘違いさせてあげてください」

 

例えば時間どうりに行動が出来ないお子さんに対して「時間をちゃんと守りなさい」と注意するより「最近時間を守れるようになってきているよね」と伝えるか「遅刻はしてるけど先週より10分も遅刻の時間が短くなってる」など完全に嘘でもいいので「出来ている」をお子さんに伝えてあげてください。

 

僕の以前の職業のリハビリの話になるのです。高齢者の方のリハビリも担当していた時期があるのですが、運動能力が低下した高齢者の方ってだいたいすり足で歩いてしまう方が多いんです。その方に対してだいたいのリハビリスタッフは「Aさん足をもっとあげて歩いてください」と伝えます。絶対にすり足が治ることはありません。

 

その方に僕はこうお伝えしました。「Aさん今日脚めっちゃ上がってますやん。最高」実際は全然足は上がっていません。でも、その声かけをしてすぐにすり足が改善しました。

 

何が起きたかと言うと、Aさんの頭の中で「自分が足をしっかりあげて歩いてるイメージ」が出来上がったんですよね。すり足で歩いている体のイメージが無くなったんです。

 

お子さんも同じで「注意や出来ていないことの指摘」は自分の出来ていないイメージを増幅させます。

 

自由帳では毎日グループワークをするのですが、あるお子さんが参加するのをいつも拒否していました。はじめはスタッフが「ルールなんだから入りなさい」など注意をしていたのですが、どうやら効果がない。あるときに、たまたまグループワークの時間に席に5分だけその子が座っていました。参加はしていませんでした。

 

でも、ウチのスタッフはグループワーク終了後に「A君が今日入ってくれたから、すごく盛り上がった。A君はリーダーの才能があるね!!ほんと感謝してる」と声をかけました。A君はそれ以来グループワークに入ってくれるようになっています。

 

実際できているかは関係ないです。「出来ている」と伝えられると「あれ僕って出来てたんだっけ?」と記憶がすり替えられます。お子さんの拒否ってほとんどの場合「不安や恐怖」なので言葉で「出来ていた」という記憶の書き換えをしてあげると「不安」がなくなります。

 

「出来ていると伝えること」は自分が出来ているイメージを増幅させます。ぜひ、保護者さんや学校の先生、放課後等デイサービスのスタッフさんは「指摘」ではなく「出来ているメッセージ」を伝えてあげてください。

 

ほんとに自分が「なんでもできる」、「みんなに愛されている」と勘違いができると、自分に言葉や出来事などでストレスが降りかかってきてもポジティブにしかとらえられなくなります。

 

注意や叱責されても「俺って期待されているなぁ」とか「上司どれだけ俺のこと注目してくれてるねん」「愛されてるぅ」となります。

 

「自分は能力が低い」「認められていない」と勘違いしてしまっていると相手からの「ありがとう」といった言葉ですら「ありがとうとに感情がこもっていない」「自分にだれも期待してない」とすら感じてしまいます。

 

中学生高校生の時期は「全力で勘違いした方がいいです」

 

基本的には言葉にしたことはほとんどその通りに物事が進むので出来るだけポジティブな声かけをお子さんに繰り返しているとお子さんはその方向への成長の仕方をしていきます。

 

ネガティブな声かけが多いとお子さんの頭の中は「出来ない」「怖い」でいっぱいになってしまうので、何か上手くいかなかった事態に遭遇した時に次のチャレンジまでにとても時間がかかってしまいます。

 

ぜひ、お子さんにはポジティブな声掛けをしてあげてください。

 

中高生に関しては、「褒める」よりも「感謝する」方がモチベーションが上がりやすいと思います。

 

【さいごに】

●楽しそうに働いている大人を魅せる大切さ

自由帳に来られているお子さんで特に高校生のお子さんの多くは数年後に自分が社会に出るという知識だけを与えられていて、イメージがわかない方が多くスタッフと関係性が深くなると将来の不安を訴えらられることもすくなくありません。

 

僕たち大人たちが出来る最も大きな役割として「楽しそうにキラキラ働いている大人の姿を魅せることだと思っています」

 

去年卒業した自由帳の利用児童の中で「働きたくない」というお子さんがいらっしゃいました。理由を聞くと「シングルマザーのお母さんが毎日ボロボロになるまで働いて帰ってくるのを見て大人になりたくない」と思ったとのことでした。

 

確かに仕事って、大変なことばかりなので仕方ないと思います。だから、普段は疲れた姿を見せてもいいので仕事でいい出来事があった際にはぜひ笑顔でお子さんに伝えてあげてください。

 

僕が自由帳を運営していて上手くいっているかは別として一番意識しているのがスタッフが楽しくやりがいを持って働ける環境を作ることです。お子さん達にとって恐らく一番身近な働いている大人の姿は学校の先生か放課後デイのスタッフだと思います。

 

学校の先生やデイのスタッフが暗い顔して働いていると、恐らくお子さん達は「働く=苦しいもの」と捉えてしまうと思います。

 

ウチのデイはこれからもっともっとスタッフの楽しく働いている姿も、悩んでいる姿もどんどん見せて子どもたちに「早く大人になって働きたい」と思ってもらえる環境を作っていきたいと思っています。

 

【まとめ】

大人になるための3つの準備は

①「自分で決めた」と言えるようになること

②自分について相手に説明ができるようになること

③自分に自信を持てるようになること

 

この3つは、私たち大人も完ぺきに出来ている人はほとんどいないと思います。大切なのはまずは周りの大人が意識しながらお子さんと関わることです。大人も一緒に練習をしてもいいかもしれません。

 

経営者の立場としてもこの3つを意識できている人が面接に来たら即採用です。多少、仕事の能力が低くてもそれは時間が解決しますが、この3つの準備は本人が意識出来ていないと働いてから本人も周囲の人もほんとに困ります。

 

あと、中高生は小学生の時期と違って反抗期のお子さんが多いのでご両親はあまり頑張らないでください。「親だから」という考えはやめて「今は無理な時期だから放課後デイや学校にお任せしよう」という選択がとても大切です。

 

以上、ご清聴ありがとうございました。

 

 

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最後まで読んでくださった方大好きです❤️

 

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